Space OSHO

我が瞑想遍歴《その1》

◎瞑想前夜 旅の始まり

10代半ばを過ぎた頃から後半、
「何かがおかしい」と、社会に対する違和感を感じ始め、
哲学、心理学、社会学、宗教などの学問に関心を持つ。
知的好奇心と菩提心を燃料にして、無意識ながらも真理、リアリティーへの旅が始まった。

何故か無性にも
日本という国から出て、もっと広い場所を見たいという思いが沸き、
一念発心して、オーロラが見え大自然があるというイメージ
を抱いていたカナダに半年間の語学留学することを決める。

留学の準備をしつつ、アルバイトをしながら、独学で英語を勉強し
分野を問わず万巻の書を読み続けた。

◎カナダへ 〜瞑想との出逢い

カナダ行きの飛行機の中で、Nyanaponika Thera氏の「The Heart of Buddhist Meditation」という洋書を読んでいた。

その瞑想を機内で試してみたところ、至福、恍惚体験を味わい、
これが今世での瞑想との初めての出逢いとなる。19歳の時だ。

曲がりなりにも自己流で瞑想を続けながら、
カナダ留学中も主に宗教、哲学、精神世界の洋書を読み漁る。

その中でPramahansa Yogananda(パラマハンサ・ヨガナンダ)の書籍に出逢い、衝撃を受ける。

一度日本に帰国。

ヨガナンダ師の他に気になっていたOSHOの本とビデオを購入しようと西荻窪にあるOSHO瞑想センターを訪ねる。

購入したビデオ「Enlightenment is your nature 光明はあなたの本性だ」
というタイトルだった。

これがいま振り返り、思い出せる中でOSHOとの今生での
初めての出逢いだったかもしれない。
西荻窪にある瞑想センターにはこの一度だけ訪ねたきりで、
これ以降不思議と一度も行くことにならなかった。

この時にはOSHOの本とビデオは買っただけで、
あんまり本腰を入れて読まなかったように思う。

◎パラマハンサ・ヨガナンダ師のアシュラムへ
〜OSHOとの再会

再度一念発起し渡米し、ヨガナンダ師が設立した
Self Realization Fellowship(セルフ・リアリゼーション・フェローシップ)
の若者向けアシュラムで当時カリフォルニア州サンディエゴ ヒドゥンバレーという所にあったそこに滞在する。

キッチン、バラ園、果実園などで働きながら、
Self Realization Fellowship(セルフ・リアリゼーション・フェローシップ)
教えられている瞑想法
エナジゼーション・エクササイズ、クリヤヨガ、ホン・サ瞑想、オーム瞑想、ハタヨガなどに取り組む。

Self Realization Fellowshipで教えられている瞑想法を日々行いながらも、引き続き書物を読むことで道を探し続けていた。
日本に帰国した際に知ったOSHOのことが再び気になり始め、
そのとき同じカリフォルニア州にあるOSHO Vihaという所からOSHOの本を取り寄せて読み始める。OSHOが禅の師達について語ったZENシリーズの講話本だった。
「Dogen: The Zen Master」「Ma Tzu: The Empty Mirror」Rinzai: Master of the Irrational」など。

雷に打たれたような圧倒的な衝撃を受け、合計8ヶ月滞在したカリフォルニア州のアシュラムを離れ、日本に一度帰ることを決める。

20歳になっていた。

僕は20歳だった。それが人の一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい。一歩足を踏みはずせば、いっさいが若者をだめにしてしまうのだ。恋愛も思想も家族を失うことも、大人たちの仲間に入ることも。世の中でおのれがどんな役割を果たしているのか知ることは辛いことだ。(ポール・ニザン『アデン・アラビア』篠田浩一郎・訳)

とポール・ニザンは言っているが、瞑想やOSHOが語っていることに、自分がずーっと切に探していたものがあるような気がしていた。

◎ダイナミック瞑想との出逢い

帰国後、OSHOの瞑想法が体験できる場所を探してみると
鎌倉長谷の大仏坂体育館という所で瞑想会をやっているということを知り、
OSHOが現代人のためにデザインしたダイナミック瞑想なるものを初めて体験する。

初めてのダイナミック瞑想は第1ステージで「深く」「早く」「混沌とした」呼吸を
トータルに10分間行ない、そのあと第2ステージで日常生活の中ではなかなか表現することが出来ない
抑圧された怒り、悲しみ、憎しみ、絶望、不安、苦しみ、笑い、狂気などの深い感情を外側に表現した。

今までの人生の中で赤ちゃんの頃、子供の頃を除いて
ここまで腹の底から叫んで、感情の表現を自由に許される機会が
これまでほぼなかったので、とっても開放感と自由を自分の内側で
感じている新しい自分を発見した。

そして第2ステージ10分間の感情の浄化(カタルシス)が終わると、
第3ステージは両腕を高く上げたまま、
マントラ「フー」あるいは「フウッ」と
大きな声で発しながらジャンプをするステージだった。

このようなムーブメント(動き)自体も普段の日常生活では
まず行うことがないものだったので、
とても新鮮な感じと
実際にやってみれば分かるのだけど、
10分間 両腕を高く上げたまま、
Hoo !Hoo! Hoo!とマントラを大声で
丹田の下の部分に深く打ちつけ続け、ジャンプをし続けるのは
体力的に命懸けなほど大変で、カラダを限界まで動かすことによって
へとへとになり、長時間ジョギングをしたりすると生じる
ランニングハイのような状態になった。

体力の限界を超えると、自分以上のsomething great(サムシング・グレート)
何か大きな源からエネルギーがやってきて、
自分のこの小さなカラダを動かし続けてくれているような感覚だ。

第1ステージの呼吸
第2ステージの感情の浄化(カタルシス)
そして第3ステージのジャンプと

カラダを最大限に動かすことによって、
自分の意識が呼吸とカラダ全体へと自然に広がっていく気がした。

そしてジャンプを続けていると、
「ストップ」の声!
突然の完全な静止と沈黙の
第4ステージに入った。

動と静のコントラスト。

いままで第1ステージから第3ステージまで
可能な限りアクティブ、動的な状態から
突然のストップ!
完全な静止と静寂(サイレンス)
のスペースに強制的に放り込まれ、投げ込まれた感じだ。

その動と静のコントラストが
圧倒的に際立っていくのを感じている。

動き (Movement)と静止 (Stillness)
音 (Sound)と静けさ・無音 (Silence)

ぜぇーぜぇーと苦しそうな呼吸
カラダから滴る滝のような汗

普段日常生活では
なかなか意識をすることが出来ない
身体感覚に意識が自然と研ぎ澄まされていく

ただあるがままに観ている
という観照のスペース・状態にほんの一瞬でも
アクセス、近づけた気がした。

これまでやってきた
座って静かにおこなうクリヤヨガなど瞑想法とは
明らかに異なる瞑想テクニックだったが、

さすがストレス多き現代人のためにデザインされた
深い感情の浄化・カタルシスをともなった代表的な瞑想法と
言われるだけあって、第1ステージから第3ステージを行うことにより
自然にあるがまま瞑想、観照のスペースへと入っていくことができるのだなぁ
と正直感じた。

なにより第1ステージの早く、深く、混沌とした呼吸と
第2ステージの感情の爆発、浄化、カタルシスということを
人為的にしろ、いままでの人生の中でおそらく初めて体験したので、
その体験がとっても新鮮でパワフルだったことを憶えている。

15分間の完全な静止とサイレンスの
第4ステージはあっという間に終わり、

どこからともなくとっても綺麗な笛の音が鳴りはじめ、
最後の第5ステージ
15分間の祝祭のダンスのステージにはいった。

音楽が

この世のものとは思えない
天上界から鳴り響く音楽のように美しく聞こえたのが印象的だった。

祝祭のダンスのステージ

「踊る」ということも
これまでの日常生活でほぼやったことがなかったことなので、
最初はカラダがあんまり動かなかったが、
美しく、エネルギッシュで、ダイナミックな音楽に乗せられて
自然とカラダが動き、踊ることができた。

音楽とともに
踊ることが
ここまで喜びに満ち、気持ちのよい
ものだとは知らなかった。

ダイナミック瞑想が終わる頃には
細胞ひとつひとつが目を覚ましたかのような、
五感がより開き、研ぎ澄まされ、
周りの世界の見えかた、聴こえかた、感じかたが
明らかに変わった気がした。

大仏坂体育館から駅までの帰り道で
吹いてくる風、眼に入ってくる風景が
あたかも赤ちゃんが初めて外に出て、
その風、その風景を感じているような
とても懐かしく、でもとっても新鮮な感覚だった。

これがはじめてのダイナミック瞑想やってみての
感じたことだ。

(その2に続く)


 
 

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